みねばり櫛

みねばり櫛をご存知でしょうか?「ミネバリ?」「みねばり?」

みねばり櫛

カバノキ科の落葉高木で「みねばり」という木から作られるくしのことみねばり櫛といいます。みねばりの木は、1ミリ太るのに3年かかると言われていて、ゆっくりと成長していくことから、ギュッと目の詰まった木質となります。斧が折れるほど堅いことからオノオレ(斧折れ)カンバとも言われるほど。オノオレカンバことみねばりの木です。

みねばり櫛

このみねばりの木を使ったみねばり櫛は、とても丈夫で長持ちをする櫛で、さらに使い込むことにより艶がでて、手にしっくりと馴染み、木のぬくもりを感じることができるのもみねばり櫛の特徴です。

高価な一生ものの櫛として大切に使い、古来より日本女性のおしゃれの必需品とされてきたみねばり櫛。古くから女性たちに愛された、みねばり櫛の誕生の歴史をご紹介致します。

みねばり櫛の誕生の歴史

くしの製作

もともと「つげ櫛」を販売していましたが、櫛屋さんの廃業などで、他の櫛を仕入れることになりました。日本国内を探し回り、縁あって、ミネバリ櫛と出会いました。
一目惚れをして、思いを伝え、販売することができるようになりました。

ミネバリの木は、佐久地方から上下伊那地方に見られますが、現在は数が減少しつつあり貴重な資源ですので、森林の保護も考慮しつつ共存していかなければと考えます。

黒髪とみねばり櫛

ミネバリ櫛はミネバリ(別名:オノオレカンバ)の木で作られています。
斧が折れるほど堅いうえに、水に沈むほど比重が重く、かつ粘りがあり狂いもないので細かい歯の櫛の材料としては最適です。また、ミネバリには苦味があります。
櫛を挽いていると口の中が苦くなるほどで、この苦味が材の見分けにもなります。
ミネバリの成分分析で、抗菌作用があることが確認されてますが、この苦味がかつては頭痛治しの薬効成分として言い伝えられておりました。

ミネバリは、他の天然木に比べ、色合いも深く、木目もひとつとして同じものはありません。

和柄のくし入れとみねばり櫛

歴史のあるみねばり櫛は、静電気が起こりにくいことで、枝毛や切れ毛になりにくく、キューティクルを痛めません。ブラシとは違い、一度にたくさんの髪をとかすことには向きません。しかし、椿油でくしのお手入れをし、丁寧にとかすことで、美髪効果が期待でき、しっとりツヤがでてきます。

みねばりの木の特性である丈夫なことと、使い続けることで手に馴染み、長く愛着を持ってお使いいただけます。薄くて軽いため、ポーチの中に入れておいて、外出時にも使用できますよ。

五島椿本舗の天然長崎椿オイル

これからの季節、
照りつける陽ざしに、
乾いた空気、
摩擦が起こりやすい環境などにより、
ダメージになりそうな要因が
たくさんありますが、
肌だけでなく髪のケアにも
時間を使ってみてください。
また髪をとかすこだわりの一品を
手に入れてみてはいかがでしょうか。

和柄のくし入れとみねばり櫛